はじめに
アパレルせどりをしていると、リサイクルショップで「MARGARET HOWELL」や「MHL.」のタグを見かけることがあります。
マーガレットハウエルは昔からあるブランドで、ある程度の知名度もあり、流行りを追わない、長く使える上質な定番アイテムが多いブランド、という印象でした。
ただ、アパレルせどりを始めてみると、リサイクルショップでもブランドアイテムとしてしっかり値付けされている一方で、「中古市場での人気度はどうなのか」「高く売れるのか」は、正直なところ未知数でした。
実際に仕入れて販売してみたところ、6点の商品で2,500円以上の利益を確保できました。内訳はアウター3点、ミモレ丈スカート2点、ニット1点です。アウターは回転の早さ、スカートは送料の軽さと、売れた理由は違いましたが、振り返ると共通していたのは「仕入れ値を抑えられたこと」でした。
今回は、数は多くないながらも実際に扱った実売データをもとに、マーガレットハウエルとMHL.の関係、狙い目のアイテム、仕入れの目安をまとめます。
マーガレットハウエルというブランドについて
マーガレットハウエルは、英国を代表するクロージングデザイナー、マーガレット・ハウエルによるブランドです。
公式サイトによると、1970年にチャリティーバザーで見つけた古いシャツがきっかけで、デザイナー自身が服づくりを始めたそうです。最初はメンズの服のデザインからスタートし、その後ウィメンズへと広がっていきました。
良質なものづくりを大切にしていて、素材や、それを作る工場との関係にこだわったブランドです。現在はウィメンズ、メンズのほか、ハウスホールドグッズやカフェまで幅広く展開されています。
流行を追わず、長く使える上質な定番を作るブランドというのが私の印象ですが、公式サイトで語られているものづくりへのこだわりとも重なります。
MHL.もマーガレットハウエルのブランド
ここで押さえておきたいのが、MHL.はマーガレットハウエルと別のブランドではなく、同じデザイナーによるレーベルだということです。公式サイトでも「MHL. by Margaret Howell」と紹介されています。
タグには「MHL.」と書かれているため、マーガレットハウエルと同じ系列だと知らない方もいるかもしれません。リサイクルショップでMHL.のタグを見つけたら、「マーガレットハウエル系列」として相場を調べてみてください。
参考:MHL. by Margaret Howell|MARGARET HOWELL公式サイト
MARGARET HOWELL(本線)
マーガレットハウエルのメインライン。公式サイトでは、MHL.のタフで実用的な雰囲気と対比して、洗練された佇まいが特徴とされています。全体的に、作りがしっかりしたアイテムが多い印象です。
また、ジョンスメドレーのように、他ブランドとのコラボアイテムがあるのも特徴で、私の印象ではこうしたアイテムも人気があります。公式サイトでは、デザイナー自身が、ジョンスメドレーやマッキントッシュなど、素材や工程にこだわる工場・ブランドと仕事をするのが好きだと語っています。
私が実際に扱った商品では、リネンやシルク混のスカート、ジョンスメドレー製のカーディガンなどがありました。
👉せどりポイント
・素材(リネン・シルク・ニットなど)をタグで確認
・コラボアイテムは、マーガレットハウエルと相手ブランドの両方のファンからの需要がある
・仕入れ値を抑えられれば利益率が高い
MHL.(エムエイチエル)
ワークウエアに見られる機能的なディテールや、丈夫なコットン生地への着目から生まれたレーベルです。公式サイトによると、本線のマーガレット・ハウエル コレクションと比べて、生地や縫製はより粗く、タフなものを採用しているとのことです。メンズ・ウィメンズの両方を展開しています。
私が扱った商品では、ダッフルコート、ステンカラーコート、メルトンコートといったアウターがありました。
👉せどりポイント
・アウターは回転が早い(今回の3点は5日以内に売れた)
・利益額は仕入れ値次第で、仕入れ値を抑えられると高利益が狙える
・作りがしっかりしていてかさばるため、送料(750〜850円)を見越して計算する
・本線と同じ系列として相場を確認する
MARGARET HOWELL idea
MARGARET HOWELL ideaは、マーガレット・ハウエルの名前を冠したシューズやバッグ、服飾雑貨などで見られるブランド名です。
中古市場でリサーチする際は、ブランド名だけで判断せず、アイテムの種類や素材、デザイン、商品の状態まで確認することが大切です。
特に靴やバッグは、使用感やダメージによって販売価格が変わりやすいため、同じブランド名の商品でも、実際の売り切れ相場を確認してから仕入れを判断しましょう。
仕入れ対象にしたいアイテム(狙い目)
私が仕入れ対象として見ているアイテムを紹介します。実際に扱った実績は次の章で詳しく紹介するので、ここでは、ブランドの特徴やメルカリの相場を見て感じていることを中心にまとめます。
アウター
定番の形のコートは、仕入れ候補としてチェックしたいアイテムです。今回販売したMHL.のアウター3点は、いずれも出品から5日以内に売れました。回転が早い一方、かさばる商品は送料が高くなるため、送料を差し引いた利益計算が欠かせません。
ニット・カーディガン
定番のニットやカーディガンも人気アイテム。上質な素材が使われていることが多く、素材や作りの良さにファンがついている印象です。
他ブランドとのコラボアイテムも要注目。公式サイトでは、デザイナー自身が、ファインゲージのニットならジョンスメドレーというように、ものづくりに共感できる工場と仕事をするのが好きだと語っています。
シャツ・ブラウス
デザイナー自身が古いシャツとの出会いをきっかけに服づくりを始めたと公式サイトで語っていて、シャツはブランドの出発点にあたるアイテムです。メルカリの売り切れ履歴を見ると、幅はあるものの、4,000〜8,000円ほどが相場でした。販売価格が4,000円台だと手数料と送料の比重が大きくなるので、仕入れ値が安く、状態の良いものであれば仕入れ対象と考えています。
ミモレ丈のスカート
マーガレットハウエルのスカートが売れるという話はあまり聞きませんが、私の体感では、意外と見逃せないアイテムです。軽くて送料が安く済むので、仕入れ値を抑えられれば利益を残しやすいと感じています。
余談ですが、私の経験では、ミモレ丈やロング丈のスカートは仕入れ候補として見落としやすいアイテムだと感じています。軽くて送料を抑えやすいことも魅力なので、良さそうな商品を見かけたら、売り切れ相場を確認するようにしています。
もちろん、「このカテゴリだから必ず売れる」というわけではありません。仕入れ値、素材、状態と実際の販売相場をセットで見ることが大切です。
実売データで見る利益実例
ここからは、実際にメルカリで販売したマーガレットハウエル・MHL.の商品の中から、利益2,500円以上取れた6件を紹介します。
アウター(MHL.)
- ブランド:MHL.
- アイテム:丸襟メルトンコート
- 販路:メルカリ
- 仕入価格:4,312円
- 販売価格:12,180円
- 利益:5,900円
- 利益率:48.4%
セカンドストリートの店舗で仕入れたもので、シンプルなデザインながら可愛らしい丸襟が特徴のウールコート。12月上旬に出品して4日で売れました。6件の中で最も利益が大きかった商品です。
- ブランド:MHL.
- アイテム:ダッフルコート
- 販路:メルカリ
- 仕入価格:3,590円
- 販売価格:7,780円
- 利益:2,562円
- 利益率:32.9%
こちらもセカンドストリートの店舗で仕入れたもので、定番のダッフルコート。11月中旬に出品して5日で売れた、こちらも高回転の商品でした。
- ブランド:MHL.
- アイテム:ダウンライナー付きステンカラーコート
- 販路:メルカリ
- 仕入価格:5,390円
- 販売価格:9,780円
- 利益:2,662円
- 利益率:27.2%
こちらもセカンドストリートの店舗で仕入れたもので、11月下旬に出品して2日で売れました。すぐに売れたものの、仕入れ値が高めだったため利益率は27.2%にとどまりました。もう少し安く仕入れられていれば、さらに利益を残せたと思います。
ミモレ丈スカート(マーガレットハウエル)
- ブランド:マーガレットハウエル
- アイテム:ミモレ丈リネンスカート
- 販路:メルカリ
- 仕入価格:1,275円
- 販売価格:4,980円
- 利益:2,992円
- 利益率:60.1%
ヤフオクでの電脳仕入れ。6月下旬に出品して3日で売れました。春夏に人気のリネン素材ということもあり、回転よく売れていきました。
- ブランド:マーガレットハウエル
- アイテム:ミモレ丈シルク混スカート
- 販路:メルカリ
- 仕入価格:1,050円
- 販売価格:4,700円
- 利益:2,965円
- 利益率:63.1%
こちらもヤフオクでの電脳仕入れ。7月初めに出品し、売れるまでに約1か月かかりましたが、仕入れ値が安かったので利益率は63.1%でした。シルク混も付加価値として効いたと思います。
ニット(マーガレットハウエル)
- ブランド:マーガレットハウエル
- アイテム:ジョンスメドレー コットンカーディガン
- 販路:メルカリ
- 仕入価格:2,175円
- 販売価格:6,280円
- 利益:3,327円
- 利益率:53.0%
ヤフオクでの電脳仕入れ。世界最古級の歴史を持つイギリスの高級ファインゲージニットウェアブランド、ジョンスメドレーとのコラボ商品で、シンプルな黒のカーディガンでしたがしっかりと利益がとれました。
薄利となった失敗例
参考までに、利益がほとんど出なかった商品も紹介します。
- ブランド:マーガレットハウエル
- アイテム:コットンベロアワイドストレートパンツ
- 販路:メルカリ
- 仕入価格:2,090円
- 販売価格:3,000円
- 利益:395円
- 利益率:13.2%
売れるまでに約40日かかり、仕入れ値が販売価格の約7割だったため、手数料と送料を引くとほとんど利益が残りませんでした。スカートはウエストやヒップのサイズが合えば低身長でも高身長でも履けるのに対し、パンツはウエストやヒップに加え股下の長さもちょうどの人にしか購入されないので、アイテムとしてちょっとハードルが高かったかもしれません。
実売データを見て
今回のデータで見えた傾向は次の通りです。
- アウターは回転が早い(MHL.の3件はいずれも5日以内に売れた)
- アウターは送料が750〜850円かかるので、それを引いた利益で判断する
- ミモレ丈スカートは軽くて送料が安く、利益率が高い
- どの商品も、仕入れ値を抑えられたかどうかで利益率が決まった
「マーガレットハウエルなら高利益」というより、仕入れ値をどこまで抑えられるかが利益を左右するブランドだと感じています。
仕入れ・出品時の注意点
- 仕入れ値は販売価格の3〜4割をひとつの目安にする
今回の実例では、仕入れ値が販売価格の約35%だった商品で、利益率48.4%を確保できました。一方、約55%では利益率27.2%、約70%では13.2%にとどまりました。
あくまで今回の実例から見えた傾向ですが、仕入れ値を抑えることが利益確保につながると分かります。ただし、適正な仕入れ値は商品の状態や販売相場、送料、販売手数料によって変わるため、仕入れ前に利益を計算することが大切です。 - アウターは送料を見越して計算する
しっかりした作りのぶんかさばり、らくらくメルカリ便で750〜850円かかりました(ミモレ丈スカートは215円、カーディガンは150円)。販売価格から手数料10%と送料を引いたうえで、仕入れ値を判断するのがおすすめです。
たとえば9,780円で売れたステンカラーコートは、手数料978円と送料750円で、合わせて約1,700円が引かれます。そこから仕入れ値5,390円を引いて、利益は2,662円でした。 - ブランド名とライン名を出品タイトルに入れる
「マーガレットハウエル」と「MHL.」のどちらで検索する人もいるかもしれないので、MHL.の商品はタイトルに両方入れておくと見つけてもらいやすくなります。
仕入れ前のリサーチ方法は、こちらの記事で解説しています↓

まとめ
マーガレットハウエルは、昔からあって知名度もあるブランドですが、中古市場でどれだけ売れるのかは、私自身、実際に扱ってみるまで未知数でした。
扱った実績自体はまだ多くないものの、今回紹介した実売データでは、MHL.のアウターやミモレ丈スカート、ジョンスメドレーのカーディガンで利益2,500円以上を取ることができました。
- MHL.はマーガレットハウエルと同じデザイナーによるレーベル
- アウター、ミモレ丈スカート、ニットが仕入れ候補
- 仕入れ値を抑え、送料・手数料を引いても利益が残る商品を選ぶ
リサイクルショップでもブランドアイテムとして値付けされていることが多いので、見つけたら、まずメルカリの売り切れ価格で相場を確認してから仕入れを判断してみてください。
マーガレットハウエル以外にも中古市場で人気が高いブランドは多数あります。
こちらの記事では初心者でも利益が出しやすいブランドをまとめています。

マーガレットハウエルのような価値のあるブランドは、仕入れた後のお手入れや梱包でひと手間かけるだけで印象がぐっと良くなります。撮影・お手入れ・発送に必要な道具はこちらでまとめているので、ぜひ参考にしてください↓



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