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はじめに
だんだん朝晩が冷え込んできて、ニットやコートの出番が増える季節になりました。
アパレルせどりでも、この時期から秋冬アイテムの動きがぐっと良くなります。そこで今回紹介したいのが、「毛玉だらけだから安くなっている服」を仕入れて、お手入れして売るという方法です。
実際に、毛玉がついているだけで相場よりかなり安く売られている人気ブランドのニットやコートは、意外とたくさんあります。毛玉を取るだけで見違えるほどきれいになり、高値で売れることもあるので、秋冬のせどりでは見逃せない狙い目です。
以前の記事で、お手入れ用品のひとつとして毛玉取り器を紹介しました。
必要な道具のまとめはこちら↓

今回はそこからさらに踏み込んで、毛玉つきの商品を仕入れる判断基準から、毛玉取りの手順、電動と手動の使い分け、出品時のコツまでまとめます。
なぜ毛玉つきの服は狙い目なのか
理由はシンプルで、多くの購入者が毛玉のある商品を避けるからです。
- 毛玉があると「状態が悪い」と判断され、値下げされやすい
- 店頭でも、毛玉のせいで相場より安く値付けされている
- 毛玉の写真が目立つと、フリマアプリでも売れ残りやすい
つまり毛玉つきは、仕入れ値が下がりやすい一方で、お手入れすれば状態を大きく改善できるという珍しい不具合です。ダメージ系(穴・ほつれ・大きなシミなど)と違って、手間をかければ解消できる可能性が高いのが魅力です。
私の実例
毛玉つきで安く仕入れて、お手入れして販売したニットワンピースの実績を紹介します。
| ブランド・商品 | 仕入れ値 | 販売価格 | 純利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 23区 カシミヤ混ニットワンピース | 1,430円 | 6,400円 | 3,580円 | 55.9% |
| EPOCA THE SHOP サイドプリーツニットワンピース | 770円 | 5,000円 | 3,580円 | 71.6% |
| FRAY I.D タートルネックニットワンピース | 880円 | 5,780円 | 3,572円 | 61.8% |
※利益は販売価格から販売手数料・送料・仕入れ値を差し引いて計算しています。梱包資材費などの諸経費や、作業時間は含めていません。
すべて店舗仕入れ、メルカリで販売しました。
3点とも、仕入れ値は770円〜1,430円。1,000円前後で仕入れたワンピースが、5,000円〜6,400円で売れました。
いずれも、ニット部分に毛玉がたくさんついていたので店舗では状態考慮で安く売られていましたが、毛玉が無ければブランド的にもデザイン的にも高値で売れそうな要素が揃っていたため、毛玉取り前提で仕入れました。
結果、仕入れ値が低い分、手数料と送料を引いても、1点あたり3,500円以上の純利益が残っています。3点の合計は、仕入れ3,080円に対して純利益10,732円。利益率は55.9%〜71.6%でした。
3点とも毛玉が全体に目立っていましたが、取るのにかかった時間は1点あたり20~30分ほどでした。今回の3点はいずれもロングワンピースで布面積が広かったため時間がかかりましたが、ニットセーターや、アイテムの一部にのみ付いている毛玉でしたら、状況にもよりますが15分くらいでお手入れできると思います。
仕入れてOKな毛玉・避けるべき毛玉
ただし、毛玉がついている服ならなんでも仕入れてよいわけではありません。店頭で判断するポイントをまとめます。
仕入れてOKなパターン
- 毛玉が表面に浮いているだけで、生地自体はしっかりしている
- 全体にまんべんなく毛玉があり、特定の場所だけ生地が薄くなっていない
- 人気ブランド・売れ筋ラインで、毛玉さえなければ相場がしっかりしている
避けた方がよいパターン
- 脇・袖口・バッグが当たる部分など、擦れて生地が薄くなっている
- 毛玉を取ると穴が空きそうなほど編み目が緩んでいる
- 毛玉に加えて、伸び・ヘタリ・色あせがある
- 素材がデリケートで、毛玉取りで風合いが変わってしまいそう
見極めのコツは、毛玉を取ったあとの姿を想像することです。取って終わりではなく、取ったあとに商品として成立するかどうかで判断しましょう。
迷ったときは、メルカリで同じ商品の相場を確認してから仕入れるのがおすすめです。リサーチの手順はこちらにまとめています↓

毛玉取りの基本手順
1. まずは毛玉の状態と素材を確認する
洗濯表示と素材表記をチェックします。ウール、アクリル、ポリエステル混など、素材によって毛玉の取れやすさやダメージの出やすさが違います。
2. 平らな場所に置いて、生地を軽く張って作業する
生地がたるんだ状態だと、巻き込んで穴を空けてしまうことがあります。手で軽く張りながら、少しずつ進めるのがコツです。
3. 毛玉取り器を軽く当てて、少しずつ取る
力を入れすぎず、同じ場所を何度も往復しすぎないようにします。一度に全部きれいにしようとせず、様子を見ながら進めましょう。
4. 仕上げにブラシで整える
毛玉を取ったあとは、洋服ブラシで毛並みを整えると、ふんわり感が戻ります。粘着ローラーで取り残しの毛を取れば、仕上がりがぐっと良くなります。
素材別の注意点
- ウール: 毛玉ができても、繊維の特性によっては自然に取れやすい素材です。デリケートなものは、ブラシも使いながら慎重にお手入れしましょう。
- アクリル・ポリエステル混: 毛玉が残りやすいことがあります。無理に取り続けると生地を傷めるので、状態を確認しながら作業しましょう。
- カシミヤ・アンゴラ・モヘアなどデリケートな素材:繊維が細く、毛玉取り器を使うことにより傷むこともあるので慎重に。不安な場合は、ハサミで1つずつ切る方法もあります。
- 薄手のニット・編み目が粗いもの:穴あきや糸の巻き込みに注意し、毛玉取り器を使う前に目立たない場所で試しましょう。
- ボタン・縫い目・タグ周り:穴あきや糸の巻き込みに注意し、毛玉取り器を使う前に目立たない場所で試しましょう。
毛玉取りに使っている道具|電動と手動、どう使い分ける?
毛玉取り器には大きく分けて電動タイプと手動タイプがあります。「結局どっちを買えばいいの?」と迷う方も多いと思うので、私の使い分けを紹介します。
先に結論をお伝えすると、数をこなすなら電動、デリケートな商品や仕上げは手動です。ただ、最初の1つとしては電動がおすすめです。
電動と手動の違いを比較
| 電動タイプ | 手動タイプ | |
|---|---|---|
| 作業スピード | 速い | 時間がかかる |
| 向いている場面 | 毛玉が広範囲にある商品、数が多いとき | 部分的な毛玉、デリケートな素材 |
| 力加減の調整 | 機械任せになりやすい | 自分の手で細かく調整できる |
| 失敗のリスク | 巻き込み、取りすぎで穴が空くことがある | 力を入れすぎると生地が傷む |
| 価格 | やや高め | 手ごろ |
| 電源 | 電池・充電が必要 | 不要 |
電動タイプが向いているケース
- ニットやウールコートなど、毛玉が広い範囲についている商品
- 秋冬に仕入れる数が多く、1枚ごとの作業時間を短くしたいとき
- 毛玉の取り残しなく、全体を均一にきれいにしたいとき
力を入れなくても短時間で毛玉が取れるのが一番の魅力です。一方で、勢いよく取れる分、薄手のニットや編み目が粗い商品では生地を巻き込んで穴を空けるリスクがあります。当てる角度と力に気をつけて、生地を軽く張って使いましょう。
参考までに私が使っている電動毛玉取り器はこちら↓電動の中では値段も手ごろで使いやすいです。
手動タイプが向いているケース
- カシミヤやアンゴラなどデリケートな素材で、電動だと不安なとき
- 袖口、ボタン周り、縫い目付近など、電動では当てにくい部分
- 電動で取りきれなかった少量の毛玉の仕上げ
- 作業する場所で電池や充電を気にしたくないとき
自分の手で力加減を調整できるので、失敗したくない商品に安心して使えるのがメリットです。ただし、広範囲の毛玉を全部手動で取ろうとすると、時間も手間もかかります。
参考までに私が使っている手動毛玉取り器はこちら↓値段も手ごろで、素材に応じたアタッチメントを使い分けできるのがGOOD。
迷ったらこう選ぶ
- これから秋冬の仕入れを本格的にやる → まずは電動
- 高価なニットやデリケートな素材を扱うことが多い → 電動+手動の両方
- まずは試しにやってみたい、予算を抑えたい → 手動、または100均の電動からでもOK
私の場合、広い範囲の毛玉は電動タイプで取り、袖口やボタン周りなどの細かい部分は手動タイプで仕上げています。道具を使い分けることで、作業効率と仕上がりのバランスを取りやすくなります。
洋服ブラシ
毛玉取りのあとの仕上げや、シャギーニットの毛並み整えに便利です。私服にも使えるので、1本あると重宝します。
粘着ローラー
毛玉取りのあと、細かい毛くずを取るのに使います。梱包時にも必ず使うので、常備しておきましょう。
出品時のポイント
毛玉をきれいに取れたら、あとは出品時の見せ方です。
写真はお手入れ後の状態で撮影する
毛玉取り後の状態を、自然光で撮影しましょう。毛玉は光の当たり方で目立ち方が変わるため、撮影環境が大事です。画像ルールや撮影方法はこちらに詳しく書いています↓

商品説明には正直に書く
「毛玉取りでお手入れ済みです」と書いておくと、状態への安心感につながります。あえて毛玉の状態を隠さず書いておくことで、受け取り後のトラブルも防げます。
例文:「着用による毛玉がありましたが、お手入れ済みです。目立つ毛玉はございませんが、中古品のためご理解ください。」
状態表記は慎重に
お手入れしたからといって、新品同様とはいえません。状態ランクは実際の見た目に合わせて選ぶのが、クレーム防止の基本です。
時間コストも忘れずに
毛玉取りは、思った以上に時間がかかることがあります。状況によりますが、毛玉がびっしりのコートやワンピースだと30分以上かかることもあります。
仕入れの判断では、利益から作業時間を考えた、手間に対する「時間コスト」も意識してみましょう。
数が増えてくると、毛玉取りだけで1日が終わってしまうこともあります。利益が出る商品を選んで、効率よくお手入れしましょう。
まとめ
- 毛玉つきの服は、安く仕入れられて、お手入れで状態を改善できる狙い目
- 仕入れる前に、生地の薄さ・素材・毛玉の範囲を必ずチェック
- 毛玉取りは力を入れすぎず、少しずつ。デリケートな素材は慎重に
- 数をこなすなら電動、デリケートな素材や仕上げは手動。併用が一番安定
- 出品時は、お手入れ後の状態で撮影し、商品説明に正直に書く
- 作業時間も含めて、利益が出る商品を選ぶ
秋冬は毛玉取りの出番が増えるシーズンです。道具を揃えて、ぜひ狙い目の商品を探してみてください。
その他の必要な道具はこちらにまとめています↓


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